続きです。
では、「分かる」段階により楽に、楽しく進むにはどうしたらよいだろうか。
つまり「分かる」為の方法をいくつか挙げてみたい。
前回のエントリーでも触れたが、ポイントは短期記憶から長期記憶へ情報が移行すること。これが、スムーズに移行すると学習が楽だ。
具体例を挙げる前に、人間の記憶の原則に触れておくと、人間の記憶は忘れるようにプログラムされている。忘れることで、創造的なひらめきや、情感豊かな芸術が生み出されるという説もある程。忘れることは、非常に有意義な人間的な機能とも言える。
しかし、学習する上でこの忘却との戦いは避けられない。忘れるということは、いくつかに分けて説明できる。
1.短期記憶のままで長期記憶に移行できず、情報が消去される
2.長期記憶に移行した情報に、うまくアクセスできないため忘れたと思う。
3.記憶の干渉がおこり、複数の情報が混ざった状態となり忘れたと思う。
だいたい、上記3点に区分できると思う。
この忘れる状態についてそれぞれ、個別対策すると学習を楽しくなると思う。
対策
1.モジュール化する。つまり、憶える対象を別ける。100文字以上の長文を覚えることは大変な労力となるが、10文字がひと塊の10セットを覚えるとなるとできる。システム単語や、短文暗記のDIOなどの学習手法。
さらに、憶える作業を繰り返す。たとえば単語と日本語訳を、4回から7回以上、音読する。これを一週間も繰り返すと、自然に出てくる。九九の要領。
2.想起する。つまり、思い出す回数を増やす。復習を一定期間繰り返す。漢字が出てこない、書けないという状況がこれにあたる。対策としては、思い出そうとすること。すぐに見てはいけない。繰り返すが、思い出そうとする姿勢が重要。すぐに回答を知ると、長期記憶の情報へのアクセス回路ができないため。
3.新たに知ることからはじめる。混乱した記憶は忘れて、一から知る(短期記憶に入れる)ことを始めたほうが労力は少ない。パスワードや、住所などの記憶に混乱が起こる場合が多い。
上記の対策のなかで特に、音読することを薦めたい。
音読することで、知ることと、分かることが二重の作業となりやすい。口で出した音が耳に入ることで確認にもなっている。
ただし、憶える対象に物語性があったり、特定の法則がある場合は、丸ごと憶えることができるし、丸暗記が望ましい(聖書や、お経、詩を暗誦できる人は多いらしい)。この情報を応用して、教科書を何度も繰り返して音読する。教科書やテキストは、もともと体系だった情報を整理してあるため、初めて知る内容でも意味を理解しやすい。さらに、筋だっているもしくは、整理されているため「分かった」と感じやすい利点がある。繰り返す回数は、最低6回がよいと思う。
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